時間旅行者の夢(72) [小説『タイムトラベラーの夢』]
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しかし、それと同時にこの来訪者を身近で監視し、その突拍子もない行動に極力ブレーキを掛けるとともに、彼女が本物であるか、それとも巧妙な詐欺師であるかを密かに、そして納得のゆくまで探らねばならない。
時間旅行者の夢(71) [小説『タイムトラベラーの夢』]
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突然、ヒカルの頭の中で、有藤と道長遥子の不調和なイメージが芽生えてきた。贅肉の垂れさがった有藤の大きな体が、道長の華奢な体に押しつけられ、彼女の痩せぎすな腿と細いふくらはぎが、突進する有藤の体を悶えながら包みこみ、そのぶよぶよした肉に深く深く踵を食い入らせる。