映画鑑賞メモと創作小説を、ひたすら掲載してゆくブログです。
≪前話へ ジャケットをはおった詩史は、「リーフイ! ちょっと出かけてくる。一時間くらいかな」と声をかけた。
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≪前話へ トイレから出ると、僕は両手を天に突き上げて深呼吸した。
≪前話へ リビングに向かい合って座った途端、堰(せき)が切れたように茂手木との一週間を洗いざらい話した。
≪前話へ 6.姐御肌
「へんしゅーちょー」 我知らず、泣き声に近かった。
≪前話へ 金曜の夜に、夕食を一緒に食べようと連れ出された。色っぽい女将が切り盛りしている小料理屋だ。小上がりで酒を注いでくれたが、注文は茂手木が一人で決めていた。
≪前話へ 思わず抱き取った僕を睨みつけ、「クローゼットにきちんとしまえよ。綿ゴミひとつ付けるんじゃない。いいな」 と猛禽類の目をして言った。
≪前話へ「じゃ、そうしなさい。わたしがフックンのチャンスをつぶしたって、一生恨まれるの嫌だもの」
≪前話へ 三十九歳と聞いたが、髪はすでに白髪混じりで、細面の鋭い目つきもあいまって、厳(いか)めしい感じがした。
≪前話へ 5.漫画の鬼
僕は、詩史によってもたらされる不幸について愚痴りまくった。社内では言えないから、大学や漫画のバイト時代の友達に。
≪前話へ そのあと三人でランチを食ベた──支払いは、もちろん詩史がした。詩史がトイレに立ったとき、その男に、
「会社が終わったら事務所に来てほしい」と言われた。
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